十数年前に植えた金柑が年ごとに大きくなって、通り道をふさぐほどになってしまった。
お隣の農業のプロにきいたら、
「枝をつめてもっと光を中まで入れてやらないと」
と言いながらジャンボレモンや清見オレンジなど何本か剪定してくれた。
「それじゃ私も・・」と、のこぎりとはさみでせっせと金柑の選定をやってみた。
どれが正解かわからないけど、枝が少なくなればその分栄養が行きわたって金柑もうれしいだろうと勝手に解釈する。
8割がた切ってしまってほんとに大丈夫かな・・。
ま、いっか。
立ち木の実は取りにくいけれど、切った枝についている金柑は楽だ。
日向ぼっこしながらぷちぷち取る。たらいにいっぱい。量ったら10㎏もあった。
黄色く色づいたものを選んで袋に詰め、加工して下さりそうな方々にもお届けする。
寒くてまだ農作業が忙しくないので、庭木の処理をしている古民家の主のとなりで、金柑を二つに切り、竹串で種を取る。
古民家の中にいると寒いけれど、太陽が出ている限り古民家の庭はぽかぽか陽気だ。槙囲いのおかげで北風も強くない。
1時間ほどで1kgの金柑の種取りができた。さっそく甘煮にする。
3回ほどゆでこぼして砂糖を加え、煮詰めたら出来上がり。
面倒だったけれど種取り作業はけっこう楽しい。
おまけに種がないととっても美味い。
もうちょっと作ってもよさそう。
夏ミカンもたくさん枝や実を落としたので、そちらも加工してあげたいな。
あとひと月もすれば土があたたまって雑草との競争が始まる。
それまではのんびりと春を待ちながら柑橘類のシロップやジャムづくり。