春のような陽気のある日、自転車で習い事にでかけた。
山から下るので、行きは快適だ。
古民家から市街地までは自転車と歩行者専用の歩道が整備されているので安心だ。
通勤通学の皆さんの迷惑にならない時間帯・・・。
大井川を眺めながら気持ちよくペダルをこぐ。
行きは快適だが、帰りはなかなか厳しい。ゆるやかながら上り坂なのだ。
でもこれも体力づくりと自分を励ます。
よしよし、今日もガソリン使わなかった。
最近ガソリン代高いし・・・。
田舎暮らしは実は運動不足になりがちだ。
首都圏で一日過ごすと、電車の乗り換えや駅までの移動などで、知らぬ間に一万歩以上歩いていることが多い。
しかし田舎は自家用車しか移動手段が無いので、気をつけないと一日千歩しか歩かない日もある。
ラケットやクラブを車に積んで、あちこちに体力づくりに出かける古民家の主がうらやましい。
ではウォーキングをすればいいじゃないかと思うのだが、田舎でウォーキングをするのはちょっと勇気がいる。なにしろだーれも歩いていないのだ。目立つことこの上ない。
犬でも連れていれば言い訳にもなるけれど、一人で黙々と歩くのは物陰からの視線も気になる。
もちろん毎日決まった時刻にゆっくり歩いているご高齢の方もいる。
でも、みんなが働いているのに、まだそこまでの年齢でもないのにのんびりウォーキングするのはちょっと気が引ける。だからなかなか歩けない。
夜ならば人目につかないが、野生動物との遭遇という別の心配があるのだ。
先日、古民家の主がちょっと離れたご近所へ届け物に出かけたら、2頭のイノシシに出会ってぞっとしたと言っていた。
懐中電灯で照らすと、山へ逃げ込んでくれて事なきを得たという。
突進してきたら大けがをしてしまうところだった。
そんなこんなで、田舎暮らしをしながら体力づくりや健康維持をするのはなかなか大変。
それで気候が良ければできるだけ車は使わず、自転車で走る。
最寄りのスーパーや郵便局まで自転車で20分。ちょうどいい運動だ。
強風だったり、雨だったりする日は、自転車はあきらめて、テレビの前で「スローステップ運動」だ。
こちらも3日坊主になったり、1週間坊主になったり、なかなか続けられないが、今年こそ(何回目の今年だろう・・・)頑張るぞー。
田舎暮らしの体力づくり、その最大の敵は怠け心だ。
ピンピンコロリの実現に向けて、今日も自分にムチ打たねば・・・。