古民家暮らし

「台風と停電の記憶」

台風の被害が千葉県で甚大だ。
昨年10月1日の台風の後を思い出す。静岡県も大規模な停電に見舞われ、古民家も数日間停電を余儀なくされた。千葉の皆さんと同じく、本当に電気の有難さを痛感した体験だった。

台風が直撃する前に古民家コンサートを終え、その6時間後に大規模停電が起きたのだった。
幸い納屋にあった小型の発電機を修理して使うことができた。真っ先につないだのは洗濯機と冷蔵庫のコンセントだった。

オール電化とは無縁のガス調理器の古民家なので、明るい昼間に料理しておけば、夕食はろうそくの明かりで食べられた。断水にもならなかったのは、幸運としか言いようがない。停電と断水の生活が続く千葉県のみなさんの苦労はいかばかりか。

 我が家の電気を送ってくれるラインの復旧は他に比べて遅かった。お向かい(と言っても山の向こう側だが)の家々には灯りがともっているのに、うちはまだ!どうなってるんだ、と向かいのお宅に電話をかけようとしても、停電だから使えない。携帯で「どうしてそっちだけ電気ついてるのー?」といらいら声でたずねたものだ。同じ地区だからといって、送電線も同じではないらしい。

 ついこの間?までは、ここまで電力に頼る生活ではなかった。先代、先々代の生きている頃は、電気に頼るのは灯りぐらいではなかったか。そのうちラジオ、テレビ、洗濯機・・とどんどん電化製品が増えて、生活が便利になり、消費電力もうなぎのぼりに増えていったのだ。

あの時、いつまでも電気が来ない古民家を心配して駆けつけ、ランタン等で明るい食卓を整えてくれた息子の趣味はキャンプだ。今から昔に戻ろうとは思わないが、電気に頼らなくても暮らせるノウハウも身に付けていなくては、と反省した。

うすと杵で餅つきをしなくなって久しい。時にはもち米をふかしていたあの屋外用のかまどを出して、煮炊きしてみよう。火起こしのコツも忘れてしまわないように。

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古民家コンサート
静岡県島田市大井川のほとりにある古民家です。 みんなが元気になる、出会いの場、つながる場となれるよう定期的に「古民家コンサート」を開催しております。 発表するものは音楽だけでなく、趣味、習い事、小話など様々です。 地域のお米や野菜の販売もございますので、ぜひお気軽にお越しくださいませ。