古民家コンサート

「秋空のコンサート」のお礼

「えーっ!あんな小さいので打つの?」

「へえーっ!ラケットってそんなにするんだー!」

「ピンポン農場」のMCさんの一言一言に、会場の皆さんは「へえーっ!」「えーっ!」の連続。予想もしなかった卓球というスポーツの奥深さ、ラケットのお値段・・・。検証実験のような巧みなプレーの数々・・・。

こんなにたくさんの卓球選手(しかも若い!)のスゴ技を、、目からうろこの解説つきで、至近距離で見られて、ほんとうに来てよかった、という感想が数多く寄せられました。

実は今回のために、仕事や子育てで多忙な若者たちが、何度も時間を合わせて打ち合わせや練習を重ねてくれていました。リーダーさんに依頼したのは1年半前のことでした。構想〇年・・。本当に有難いことです。

古民家の中に卓球台を持ち込んで、打ち合いすることができるなんて、家主どころか、お彼岸明けのご先祖様たちもさぞかしびっくりしていたことでしょう。古民家の新たな可能性を発見してくれた若者たちに感謝、ぜひ第2回も企画してほしいものです。

卓球台を若さであっという間に片づけ、客席をセットし、続いて登場したのは「キッズダンス」の可愛いお嬢さんたち。そろいの衣装に身を包み、「ダイジョウブ」「パプリカ」をテレビから抜け出したかのようなプロ顔負けのダンスを見せてくれました。

「かわいいねー。」

という会場からのささやきに、懸命な笑顔も光ります。

「会場のみなさんもいっしょにどうぞ。」

の声に、キッズをまねして踊っているゲストもたくさんいました。また、来てね!

 卓球、ダンスと盛り上がった会場に流れるのは、葉加瀬太郎さんの名曲「ひまわり」。期待の若手ピアニストさんの登場です。

 朝ドラのテーマソングだ、と気づいたゲストもたくさんいました。丁寧で優しい演奏にさっきまでの興奮が、しっとりと落ち着くのを感じました。

 続いては、誰もがノスタルジーを感じそうな「埴生の宿」。ピアノでこんな風に聴かせることもできるんだと、心が和みます。

 さあ、次は会場の皆様の出番です。幅広い年齢層の古民家ゲストの皆さんが、そろって口ずさめる曲として登場したのは「川の流れのように」。伴奏はお箏の名手でもある、名ピアニストさんです。アンサンブルリーヴァに歌のリードをしてもらいましたが、会場の皆さんの力強い歌声に、しばし聞きほれてしまいました。みんなで歌うって本当にいいですね。

 続いて、古民家初のリコーダーアンサンブルは、先ほど歌っていたアンサンブルリーヴァ。実は歌に加えてリコーダーアンサンブルとしても、この夏デビューしました。秋の定番「小さい秋見つけた」の次は「魔笛」から小品2曲。モーツァルトの曲にはリコーダーの音色もとても映えるので驚きます。最後は再び会場のみなさんといっしょに「見上げてごらん夜の星を」。昭和の名曲。秋にぴったりの素敵な歌声とリコーダーでした。

 休憩時間となりましたが、地元の野菜や新米、ガールスカウトの皆さんの手作りバザーなど、売店も大賑わい。涼しい日との予想で仕入れを減らしたペットボトルが大好評で、舞台裏も大わらわなのに、こちらも大勢のボランティアスタッフのおかげでてきぱきと進められています。ボランティアの皆さん、いつもありがとうございます。

 休憩のうちに譜面台や、手作りの楽器収納ケースを準備したのは「7(セブン)ベルシスターズのみなさん。

「年齢は成熟していますが、演奏はまだまだ・・」というMCに会場にどっと笑いがおこりました。

なごやかなムードの中、ひとりいくつものベルを分担して、切れ間なく音を奏でる7人の巧みなアンサンブルとベルの扱いに目が釘付けになりました。懐かしい童謡が次々と奏でられ、会場の皆さんもにこにこと口ずさんでいました。いろいろな施設を訪問して、演奏を披露しているという素敵な7人の皆さん。ご活躍をどこかで見られるかもしれません。

 古民家初がたくさんの今回のコンサートですが、ソプラノ二重唱も実は初めて。

「ピエ・イエズ」はラテン語ということで、日本語の訳詞を用意しての演奏。軽々とハイAの音を美しく響かせて会場がしんとなりました。「広い河の岸辺」は初めての方でもどこか懐かしい、二人の声が溶け合うすてきな演奏でした。

 いったい何が始まるの?と玄関に置かれた大道具に注目が集まります。日本昔話のようなナレーションとともにはじまった「かぐや」の皆さんのパフォーマンス。大道具から出てきたのは、可愛いかぐや姫でした。ミュージカルで知り合った仲間たちの共演ということで、衣装も小道具も用意しての「かぐや姫」に会場は笑いが絶えません。フィナーレはピアノ、ドラムも入っての迫力あるダンス。こんな演劇の形もあるのですね。アンケートでも大好評でした。

 しめくくりは常連、サックス&ピアノのお二人。「島唄」「いそしぎ」でサックスの音色とピアノの演奏に酔いしれてしまいます。サックスファンが増えそうです。

いつも「鳴り物入れていいですよ。」という曲を持ってきてくれるので「ルパン三世のテーマ」では、会場の皆さんにも打楽器で参加していただきました。ボランティアスタッフの巧みなモンキータンバリンも入って大盛り上がりのフィナーレとなりました。

コンサートのフィナーレはこのお二人の伴奏で「ふるさと」の大合唱。

本日の指揮は注目度ナンバーワンの「ピンポン農場」の若者たち。さすがスポーツマンは指揮もきまっていました。ベビーたちも古民家デビューで、ママと一緒に参加してごきげんです。

9月最後の日曜日。終日寒い雨の日・・・という予想のはずが、季節外れの蒸し暑い一日となってしまい、ゲストの皆様には大変な思いをさせてしまいました。

次回は11月24日、日曜日13時からです。今度こそ秋晴れの日になりますことを祈って・・・。

大勢の皆様のご来場、ありがとうございました。

ABOUT ME
古民家コンサート
静岡県島田市大井川のほとりにある古民家です。 みんなが元気になる、出会いの場、つながる場となれるよう定期的に「古民家コンサート」を開催しております。 発表するものは音楽だけでなく、趣味、習い事、小話など様々です。 地域のお米や野菜の販売もございますので、ぜひお気軽にお越しくださいませ。