3月30日、今年初めての古民家コンサートに大勢のゲストにお越しいただきありがとうございました。プログラムや椅子、座布団なども不足し、せっかくご来場の皆様に立ち見や売り切れなど、ご不自由をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
開演前
雨が気になる当日、午前中からたくさんのボランティアスタッフが三々五々集合し、物産販売やおもてなしの準備を始めてくれました。
天野工務店さんもギャラリー出展用の「地の神様」をトラックで搬入。皆様に一番見て頂ける場所を選んで設置。
プログラムは120部用意。スクエアダンスのお誘い、天野工務店のご案内、プレジールコンサートのお知らせなどたくさんのチラシも挟み込んであります。いずれも古民家に縁のあるご紹介したい団体からのご案内です。
スクエアダンスは二年ぶりにビギナーさん募集です。何だろう、体験してみたいな、という方は4月13日と27日19時に島田市六合公民館ロクティにお越しください。
プレジールは島田市に縁の若手音楽家集団。毎年一回おおるりで演奏会を開催しています。今年は6月29日(土)に開催。5月7日からチケット販売です。希望される方は古民家でも受け付けています。
相賀地図は今回から大判になりました。新たに、頼れる車屋「イシダイ屋」さんのご案内が入りました。相賀の見どころが絵地図になっています。地図にある「いなかのきっちん」は自家製野菜のワンコインランチが評判の食堂。今回はオーナーシェフが来場して紹介してくださいました。ぜひ相賀の里のウォーキングなどをお楽しみください。
開場の11時半より前からたくさんのお客様がみえています。荷物を置いて庭や相賀の里を散策したり、昼食をとったりしてお過ごしいただきました。
開場時刻になり、物産販売が開始されると地元の物産や、和菓子などがどんどん売れていきます。
和室の一角では「お抹茶を楽しむコーナー」も始まりました。優雅に、でも気さくにお抹茶をたててくださるのはボランティアの3人のみなさんです。お菓子は桜餅。せいか堂さんの自信作です。古民家初の試みです。
古民家と離れのリハーサル室の2か所で出演の皆さんが指慣らしや音出しをして本番に備えます。
平成最後のコンサート 始まる!
ボーカルアンサンブルの「ロマンチストの豚」でコンサートの幕開け。続いて「ありがとう」軽やかで力強い伴奏が支えてくれています。お客様はすでに満席。出演者との距離はわずか1メートル、ホールにはない緊張感です。
続いて「小さなピアニストさん」の登場。地元の小中学生による堂々の演奏です。
4月21日に開催される発表会では、オーケストラ伴奏でそれぞれが「コンチェルト」の形式で演奏されるとか・・。すごいですね。
一番のお姉さんは合唱曲の伴奏をボーカルアンサンブルと共演しました。
若さ溢れるエネルギッシュな演奏に会場から大きな拍手が寄せられました。
続いて出てきたのはガラスのような陶器のような美しい不思議な楽器。「クリスタルボウル」です。
準備の間、オーボエ演奏付きで4月14日の「志太室内楽団」演奏会のご案内がありました。ミュージコで午後2時から。無料だそうです。
シーンとした会場にほわーーーんと響く癒しの音。初めての音色に聴き入りました。クリスタルボウルが奏でる和音にボーカルアンサンブルがハミングで「見上げてごらん夜の星を」と「ハナミズキ」を乗せていきます。別の次元にいるようなひと時でした。
今回の「古民家小話」は藤枝東高校サッカー部で全国大会に出場したKさんによる「サッカーが10倍楽しくなるおもしろ話」。プロジェクターで資料を提示しながら「へえー、そうだったんだ!」とうなる裏話やおもしろい話題が満載。あのゴン中山とのエピソードには会場から笑いも・・。「すごく分かりやすかった」「サッカーがますますおもしろくなった」という感想がたくさん聞かれました。おまけのピアノ演奏披露にはびっくり。聞けば昨年11月からピアノも習い始めたとか。サッカー選手って何でもできるのですね。
続いてフラダンスの「モンステラ」の皆さんの登場。80代とは思えない若さと軽快な語りに会場も大爆笑。一緒にフラを踊って笑顔いっぱいの時間でした。
休憩をはさんで後半は、「みんなで歌おう」のコーナーです。今回は平成のヒット曲の中から「おどるポンポコリン」と「未来へ」をセレクトしました。いつも伴奏をしてくれるTさんが急なケガのため、包帯姿で見守る中、ピンチヒッターを務めてくれたのはボーカルアンサンブルの若手伴奏者、Sさんです。(年末にはテレビにも出演していました!)
演奏者の間で知る人ぞ知る素敵なギタリストの登場に再び会場は静かに。有名な「アルハンブラの思い出」を含み、同じ作曲者による4曲を絶妙な演奏で聴かせてくれました。和室でなく板の間での演奏を希望されたので、少し遠いお客さんのため、マイクを使用しましたが、聞こえが不十分で申し訳なく思っています。
続いて以前記事にしたソプラノ独唱です。モスクワ音楽院に修行に行く予定という若手実力派ピアニストによる歯切れよいタッチで始まった「九十九里浜」。千葉出身のソプラノが親族、恩師の見守る中で朗々と歌い上げます。歌詞がわかりにくく申し訳ないから、と古民家の主に依頼し、歌詞を書いた模造紙を掲げての演奏でした。
「ある晴れた日に」は、ナレーションとスズキ役をボーカルアンサンブルのメンバーが務め、オペラ「蝶々夫人」のワンシーンを切り取る形をとりました。伴奏者さんも含めて全員和装での演奏。芸達者なメンバーだからこその企画です。
そしてトリはおなじみの「サックス&ピアノ」。このコンサートの立ち上げメンバーで毎回ジャズから演歌まで軽快に演奏してくれる二人です。「喝采」に続いて5拍子に苦しんだという「テイクファイブ」を堂々と演奏。最後は会場の皆さんに鳴り物もお渡ししてにぎやかに楽しく「聖者の行進」で古民家が大いに盛り上がりました。
最後は恒例の「ふるさと」大合唱。指揮は「蝶々夫人」です。コーラス団体の方々も多くおいでになるようで、自然と二部、三部合唱になっていくのがすごいですね。
「指揮者が見にくい」「天野工務店に頼んで台を作ってもらって!」などというアドバイスもいただきつつ、今年初の古民家コンサートが150名を超えるお客様の歌声で締めくくられました。
皆様にありがとう!
1900年生まれの古民家での演奏会、ホールのような居心地よさや音響からは程遠く、不手際ばかりで申し訳ありませんでした。そんな中でも、長い時間お聴きいただき、本当にありがとうございました。
アンケートにたくさんのアドバイスを書いていただきました。ありがとうございます。
老夫婦二人で主宰している古民家コンサートのつもりでいましたが、いつのまにか心強いボランティアスタッフや若手出演者、ITの先達たちに支えてもらっての開催となっています。人の縁の温かさにいつも励まされています。有難いことです。
次回は6月15日(土)13時から開演です。チラシの配布と前後してプログラムをこちらに載せますので、またぜひお越しください。ありがとうございました。